■身体にも異常を感じたら病院へ!
相談するだけでなく、実際に薬物や認知行動療法を使って治療まで行なっていきます。治療はカウンセラーではなく、医師免許の国家資格を持った専門医が担当します。いわゆる「育児うつ」など、ストレスが溜まりすぎて身体的な症状が出てきたときは病院が唯一の選択肢と言っても良いでしょう。
うつ病や抑うつ状態だけでなく、ノイローゼやパニック障害、自律神経失調症など幅広い病状に対応しています。
ちなみに病院によっては「心療内科」「精神科」「神経科」と呼び名がバラバラになっていますが、基本的に同じものと考えても問題ありません。本来なら育児ストレスでもっとも多いうつ病を扱うのは精神科の役目でしたが、名前が「精神科」だと相談しにくいイメージがあるため、心療内科と名乗っているところも多いようです。
■メリット、デメリット
精神科医は民間のカウンセラーとは違い、国家資格の医師免許をもっているので知識やスキルにそれほど大きなバラ付きはありません(性格やプロ意識はかなり差が出るようですが…)。処方箋を書いて薬物治療を行なうこともできますし、治療するなら医師の診断を受けるのがベストです。
もちろん病院では治療にくわえて再発防止のカウンセリングや相談も行なっているところが多いので、「相談したいだけ」の理由で受診してもOKです。
病院で相談と治療を受けることのデメリットはそれほど多くありませんが、ちょっと心理的な敷居が高いところはあるでしょう。まだ日本では精神科のイメージが良くないのか、「たかが育児の悩みで病院に行っていいのかしら……?」と不安に思ってしまう母親が多いのです。
しかしストレスから来る症状は本人の自覚がないことも多いので、放っておくと悪化する一方です。どこの病院も守秘義務はきっちり守られていますから、少しでも異常を感じたら相談だけでも受けてみて下さい。
■利用する際のポイント
場合によってはクリニックでカウンセリングを受けた後に、「まずは病院で受診してください」とカウンセラーから紹介を受けることもあります。そのときは素直に従い、来院しましょう。なぜなら本格的に治療する必要がある状態のままだと、カウンセリングの効果が出ないからです。
ありがたいことに現代は精神疾患の治療法がかなり進んできて、うつ病・パニック障害の多くは薬物をはじめとした治療で治るようになってきました。より効き目があって副作用の弱い新薬も開発されています。原因が子育てかどうかに関わらず精神疾患の多くは「治せる病気」になったのです。
そして症状を回復させたあと、あらためてカウンセリングを受け、深いところにある悩みを取り除いていくのが良いでしょう。
大切なポイントを繰り返しますが
・悩んだときはカウンセラーに相談
・身体に症状が出てきたときは病院で受診
……の原則をしっかり頭に入れましょう。
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